先日、熊本県八代地域の震災義援金セミナーに参加してきました。
このセミナーは、畳業界関係者の有志によって企画されたもので、参加費として集められた義援金は、100%熊本の藺草産地へ届けられます。
私も初めは、「熊本の産地を少しでも支援したい」という思いから参加を決めました。
ところが、実際にセミナーに参加してみると、義援金だけではなく、企画した方々の産地に対する思いや考え方に、とても強く心を動かされました。
皆さんが考えているのは、一時的な支援だけではありません。
震災から藺草農家の皆さんが復興したその先に、私たち畳店が国産畳表をしっかりと注文し、農家の皆さんの仕事と生活を継続的に支えていく。
そのためには、私たち畳店が国産畳表を使い続け、お客様にその価値を伝え、選んでいただくことが大切なのだと改めて感じました。
私たち畳店と藺草農家さんは、決して別々の仕事をしているわけではありません。
藺草を作る人がいて、畳表を作る人がいて、それを畳店が畳に仕立て、お客様に届ける。
お互いが存在して初めて成り立つ仕事です。
まさに、**私たち畳店と藺草農家さんは「運命共同体」**なのだと思います。
セミナーから学んだこと
今回のセミナーでは、産地支援についてだけではなく、畳店として仕事を続けていくための、とても貴重な話も聞くことができました。
第一部では、ある畳店の親方が、ご自身の営業方法や仕事への取り組み方を、惜しげもなく教えてくださいました。
第二部では、中・高級クラスの畳表をお客様に選んでいただくための販売方法や、そのための考え方について学びました。
どちらも大変参考になる内容でした。
そして、話を聞きながら私が感じたのは、中・高級クラスの国産畳表を、私たち畳店が継続的に注文していくことこそ、産地を長く支えることにつながるのではないかということです。
一度だけ義援金を送ることも、もちろん大切な支援です。
しかし、その先にある「仕事」として国産畳表を使い続けること。
それが、藺草農家の皆さんがこれからも藺草を作り続けていくための、継続的な支援になるのだと思います。
熊本のことを考えるきっかけに
この日はNHKの取材も入っていました。
今回のセミナーを通じて、私自身も改めて熊本の藺草産地について考える機会になりました。
畳は日本の暮らしに身近なものですが、その畳表がどこで、誰によって作られているのかを知る機会は、決して多くないと思います。
今回の記事を読んでくださった方にも、熊本の藺草産地や、そこで畳表を作っている農家さんのことを、少しでも考えていただくきっかけになれば嬉しく思います。
そして当店も、国産畳表専門店として国産畳表の良さや、その背景にある作り手の思いを、これからもお客様に伝えていきたいと思います。


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