卒業生へのエール(校長として・感謝の想いを込めて)
本日、東京都高等職業訓練校の卒業式が執り行われました。
校長として、三年間学び続けてきた皆さんを送り出すこの日を迎えられたことを、大変嬉しく誇りに思います。
皆さんは日々の仕事に従事しながら、限られた時間の中で訓練校に通い続けました。
決して容易な道のりではなかったはずです。
その努力と継続は、すでに職人としての確かな力となっています。
しかし、その歩みは決して皆さん一人だけの力で成し遂げられたものではありません。
三年間、訓練校に通うことを支えてくださった事業所の親方、親御さん、兄弟弟子や従業員の皆様――
多くの方々の理解と協力があってこそ、今日この日を迎えることができました。
技能照査試験に合格し、二級技能士補の資格を取得できたことも同様です。
その背景には、支えてくれた方々の存在があります。
どうかそのことを忘れず、常に感謝の気持ちを持ち続けてください。
本日の式辞でもお話ししましたが、ここはゴールではなく、新たなスタートです。
これからはぜひ、二級技能士、そして数年後には一級技能士へと挑戦していってください。
ただし、忘れてはならないことがあります。
技能士の資格は、決して名刺に肩書を書くためのものではありません。
その本質は、自らの技術を高め、その技術をもってお客様により良い価値を提供するためにあります。
畳の仕事に限らず、職人の世界は一生勉強です。
技術だけでなく、材料の知識、時代の流れ、お客様の求めるもの、社会の変化――
そうしたあらゆることに目を向け、学び続ける姿勢が求められます。
三年間で身につけた基礎は、あくまで土台です。
これから現場の中で経験を積み重ね、自ら考え、工夫し、さらに高みを目指していってください。
皆さん一人ひとりが、これからの畳業界、そして職人の世界を支えていく存在です。
支えてくださった方々への感謝を胸に、自らの仕事に誇りを持ち、真摯に技術と向き合い続けてください。
皆さんの今後の成長と活躍を、心より期待しています。
ご卒業、誠におめでとうございます。

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