先日、私が指導員をさせてもらっている東京都畳高等職業訓練校にて、伝統工法の一つの「裏締め」を、外部より講師を招いて特別講義を行いました。
(上の写真は裏締め作業後の畳)
「裏締め」とは古い畳で傷みが酷く、新規に入れ替えるような畳をまだ使えるようにする技術で文化財保存の現場でも使われています。しかし現在では、一般の古い畳等は新規に入れ替える方が安価に出来ることもあって、この技法を知っている職人が少なくなっています。
最初にどれだけ古い畳(約100年程前の畳)に「へたり」があるのかを確認しています。
(上の写真)
特別講師の先生に縫い方を教わっています。
(上の写真)
縫った糸を足で締め上げていきます。
(上の写真)
締め上げが完成すると、上の写真のように畳床の「ヘタリ」がなくなり、新床のようにピンと平になりました。
これに畳表と縁を縫い付ければ、畳としてまだまだ使えるようになしました。
このように約100年程前の畳も、新規に入れ替えなくてもまだまだ使える畳になりました。
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